食品化学科  食品化学

還元糖の定量実験

   還元糖とはブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、麦芽糖(マルトース)の ように還元性を示す糖を言います。ショ糖(スクロース)は還元性がありません。
 還元糖があるとソモギーA液の硫酸銅が糖によって還元され酸化銅(T)になる。ソモギーD液で滴定して褐色から緑 水色(スカイブルー)になる点を見つけて終点とします。
色の変化が興味深い。下農のリンゴジュースと市販のリンゴジュースの還元糖を求めたところ約7%でした 。全糖(屈折糖度計で測定)は10%位だったので非還元糖が3%位入っていると推定できます。
 理屈では難しいですがあらかじめ濃度のわかった0.1%グルコース溶液で実験し、自分の技術を確認します。その後、リンゴジュース、さらに牛乳の希釈液を使ってソモギー法で還元糖の濃度を求める実験を実施。
 実践から方法を身につけます。これを課題研究などの実験で使用する生徒もいます。

泡が出てから3分加熱

水道で冷却します

チオ硫酸ナトリウムで滴定します

ライトブルー(明るい青)になったら終点です。

目で見てわかるような方法を書き写します。その後、計算します。 

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